3冠を達成したバルセロナのエース、リオネル・メッシ。昨シーズンは不調と言われたが、今シーズンはその汚名を払拭するパフォーマンスを示し、チームを国内と欧州で高みに導いた。ゴールを奪うだけでなく、アシストし、同僚を活かす術を覚え、さらに完全な選手へと変貌と遂げた。
メッシは昨シーズンと今シーズンではどう違ったのか。スペイン紙『エル・パイス』が数字を並べて紹介している。内容は、グアルディオラが指揮した2011-2012シーズン、ヘラルド・マルティーノが率いた2013-2014シーズン、そしてルイス・エンリケがベンチに座った今シーズンの3つのスペインリーグでの数字が比較されている。
メッシが最も出場時間が長ったのは2011-2012シーズンで3,628分だった。昨シーズンは2,621分で、今シーズンは3,375分だった。また最もピッチ上で長い距離を走ったシーズンも2011-2012シーズンで8,083メートルで、昨シーズンは7,356メートル、今シーズンは7,778メートルだった。最もファウルをしたシーズンも2011-2012シーズンで27、今シーズンは25だった。また得点数も2011-2012シーズンが最も多く50ゴールで、今シーズンは43得点だった。
今シーズンのメッシで過去3シーズンの中で最もいい数字はボールを奪取した回数と決定機をつくった回数だ。メッシは今シーズン、105回相手からボールを奪っている。2011-2012シーズンは77回、昨シーズンは38回だった。またゴールチャンスは今シーズン95回つくっており、2011-2012シーズンは92回、昨シーズンは75回だった。
メッシのスプリントした距離も増えた。時速21キロ以上のスピードで走った総距離は2011-2012シーズンが436,5メートル、2013-2014シーズンが375メートル、そして今シーズンは519メートルだった。トップスピードでのプレーの距離が最も長かったのも今シーズンだった。
このようにグアルディオラが指揮したシーズンのメッシと今シーズンのメッシのパフォーマンスにおいて、得点数や決定機演出の数は変わらない。唯一大きく数字が違うのは、ボールを奪取した回数だ。今シーズンは飛躍的に増えた。より完全な選手になったという印象はこのデータからも裏づけられている。
<過去3シーズンのメッシのデータ>
2011-12/ 2013-14/ 2014-15
出場時間: 3,628分/ 2,621分/ 3,375分
走行距離: 8,083m/ 7,356m / 7,778m
ファウル数: 27回/ - / 25回
得点数: 50得点/ - / 43得点
ボールを奪取した回数: 77回/ 38回 / 105回
ゴールチャンス演出回数:92回/ 75回 / 95回
スプリント距離: 436,5m/ 375m / 519m