レアル・マドリードで2シーズン目を過ごすウェールズ代表のベイル。世界最高のクラブにやって来て満足していることは確かだが、唯一レアル・マドリードで好きではないところがあることをイギリスの雑誌『Four Four Two』のインタビューで明かした。
ベイルがレアル・マドリードで好きではないのは、トレーニングで行うパス回し。中にいるディフェンスを円を描くように囲み、ボールを奪われないようにパスを回すトレーニングだ。ウォームアップを兼ねて、必ず行なわれる。ベイルはそのトレーニングで悪夢を見たと告白している。
「唯一、股抜きだけには悩みたくない…」。ベイルはパス回しで股抜きをされるのが悔しく、恥ずかしいようだ。なかでも取材カメラがある時は警戒しているそうだ。
「特にカメラがある時だ。いつもカメラがあると僕らは殺される。僕は自分にその番が来ないことだけを心がけている…」。股抜きをされるとチームメイトはみんなジャンプして喜び、冗談でバカにしてくれる。カメラがある時にそれをやられるのがベイルは恥ずかしいと感じているようだ。
レアル・マドリードなどスペインの大きなクラブはトレーニングを全て公開するのではなく、冒頭しかメディアに見せない。ゆえにトレーニングのパス回しなどはいつもニュースの素材として使われる。もし股抜きが成功し、選手たちがはしゃぐ姿が撮れたら間違いなくニュースで流される。ゆえにベイルは警戒しているのだろう。
とはいえ、毎夏に世界最高の選手たちがやって来るレアル・マドリードにおいて、股抜きをされる危険性は非常に高い。いくら警戒しても、レアル・マドリードに在籍する限り、毎日その危険性はついて回ることになるだろう。