UEFAカップ優勝監督が飲酒運転

ブラジルでワールドカップが開催されている。前回王者のスペインは早々と最終戦を待たずして、敗退が決まった。国内ではスポーツ紙以外は、意外に批判のトーンは小さい。国民は怒り狂っているというよりも失望している。何よりも2008年欧州選手権優勝からこれまでの6年間の黄金期の感謝の念が大きい。メジャータイトルを全く勝ち取ることができなかったスペインが、この6年で世界中が羨むチームとなった。その功労者に対する労いの気持ちが強いように感じる。  

スペインの敗退が決まったが、人々の関心は高い。自分の愛するクラブに所属するメッシ、ロナウド、ベンゼマらスターが日替わりでプレーしているからだ。  

一方、ワールドカップに出場していない選手たち、もしくは監督たちは束の間のバカンスを楽しんでいる。レアル・マドリードに10度目の欧州王座をもたらしたアンチェロッティは、自身のソーシャルネットワークでコンサートに出かけたり、衝撃的な敗戦をしたスペイン代表でプレーする自分の選手たちに励ましの電話をしたことを報告している。  

そんな中、羽目を外しすぎてしまったのがセビージャのウナイ・エメリ監督だ。ウナイ・エメリ監督はセビージャを率い、UEFAカップを勝ち取り、素晴らしいシーズンを過ごした。その智将が、6月19日にバレンシア市内を運転中に警察のアルコール検査で基準を超える数値を出し、飲酒運転で罰金と減点となってしまった。ウナイ・エメリは自身のツイッターで、「先週の木曜日に警察に止められ、アルコール検査を受けた。バカンスを送る市内のどんな人間とも同じように友人たちと長い時間食事を楽しみ、そしてタクシーに乗れなければならないのに、車を運転してしまった。陽性反応となり、減点と罰金となった」とつぶやき、「許しを求めたい。なぜなら飲んでいることを自覚し、運転をするのはよくない。公の人物は私たちのファンのお手本となる振る舞いをしなければならない」と続けた。ウナイ・エメリは猛省しているようだ。  

選手たちがバカンスで羽を伸ばし過ぎてしまうニュースは、毎夏耳にする。だが、選手を束ねなければならない監督が、軽度とはいえ、このように飲酒運転で罰金をとられてしまうことはあまり聞いたことがない。

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