女は強し、名将も妻には頭があがらない!?

チャンピオンズリーグ優勝2回、リーガ3連覇、クラブ・ワールドカップを制するなど“歴史上最高のチーム”と言われるほどのチームをバルセロナでつくりあげたグアルディオラ。“名将”は1シーズンの充電後、今シーズンからドイツのバイエルン・ミュンヘンを率いている。グアルディオラが率いるバイエルン・ミュンヘンも、かつて彼が率いたバルセロナ同様に圧倒的な強さを見せている。4月に入ったばかりなのに、すでにリーグ優勝を決めており、チャンピオンズリーグの舞台も順当に勝ち残っている。  

グアルディオラの志向するフットボールは、ボールポゼッションを高めて、ディフェンス時は激しいプレスでボールを奪い、常に自分たちが主導権を握る攻撃的なスタイルだ。今シーズンはブンデスリーガの特性を汲み、センターバックからサイドアタッカーにパスを出すためにサイドバックが中に絞るなど、常にグアルディオラは新しいことにトライし、フットボールを進化させようとしている。  

時に結果を残していても、そんなグアルディオラのフットボールは批評される。元スペイン代表監督のクレメンテや世界のフットボールのレジェンドであるベッケンバウアーが、「退屈だ」「飽きる」とコメントしている。また、身内から彼のフットボールに対して不平不満が出ていると地元メディアが伝えている。グアルディオラはバイエルン・ミュンヘンのスポンサーのインタビューで、「私の妻、クリスティーナは時々、私のプレーシステムに不平を言うんだ」とコメントしている。グアルディオラの奥さんは、前の試合で勝利したメンバーで次の試合も挑むべきだと考えているようで、夫が敷くローテーションに不満があるようだ。  

グアルディオラは時に家庭でも自身のフットボールについて激しい議論を交わしているのかもしれない。ただ、さすがの名将もまさか身内から不満が出るとは思いもしなかっただろう。

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