カシージャスを悩ませていたもうひとつの問題

カシージャスはスポーツ面以外でも難しい時間を過ごしていたようだ。彼は、家族との問題を抱えていたという。スペインの地元紙『エル・パイス』が伝えている。

カシージャスにとって2013年は苦しい年となった。1月23日の国王杯準々決勝のバレンシア戦で左手を骨折。彼の負傷によりクラブはスペイン代表歴があり、クラブのカンテラ出身でもあるディエゴ・ロペスを緊急補強。前レアル・マドリードのモウリーニョ監督はカシージャスよりもディエゴ・ロペスを評価し、スペイン代表キャプテンは復帰してからも出場機会を得ることはなかった。

今シーズン、カルロ・アンチェロッティになってからもゴールキーパーのポジション争いは続いている。カシージャスはUEFAチャンピオンズリーグと国王杯ではスタメンとしてプレーするというのがイタリア人指揮官のアイデアのようだ。リーガではディエゴ・ロペスが常にスタメンでゴールマウスを守っている。  

そんなスポーツ面で苦しい時期を過ごしている2013年だが、ピッチを離れてもカシージャスは問題を抱えていた。それは両親との関係だった。カシージャスは自分の肖像権や他のビジネスを管理する「イケルカ」という会社を2000年9月21日に設立。商業資産は13.126.299ユーロ(約17億円)だ。

カシージャスは自分の両親が持つこの会社の権利・権限を取り消そうと交渉しており、ここ数か月ずっと緊張状態にあったという。レアル・マドリードのゲームに家族を招待でき、彼の両親はここ数か月何度かフロレンティーノ・ペレス会長が座る貴賓席で観戦できる機会があったが、姿を見せていない。

最終的には、カシージャスの代理人と彼の両親が話し合い、資産の40パーセントに当たる額(約6億円)を支払うことで決着がついたようだ。  

先日のUEFAチャンピオンズリーグのコペンハーゲン戦ではスタメンとしてプレーし、好パフォーマンスを披露。家族の問題も解決し、プライペートでは初めての子どもの誕生を待つカシージャス。苦しい時期は乗り越えつつあるようだ。

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