レアル・マドリードのシーズンお披露目試合である、サンティアゴ・ベルナベウ杯。毎年恒例のこの親善試合は今季、レアル・マドリードの元キャプテンであり、クラブの顔であったラウール・ゴンザレスの偉大な功績を讃える記念ゲームとなった。
レアル・マドリードはラウールが現在所属するカタールのアル・サッドと対戦。ラウールはレアル・マドリードの白いユニフォームに身を包み、7番のユニフォームを着て登場。クリスティアーノ・ロナウドは、この日だけは7番をラウールに譲り、11番をつけて試合に挑んだ。試合前にはスペイン国王から記念品を授与され、ピッチに降りてからはカシージャスからキャプテンのマークを渡された。ラウールは前半はレアル・マドリードの選手としてプレーし、ディマリアのパスを見事なトラップでコントロールし、シュートを決めた。偉大なキャプテンの勇姿を見ようと、サンティアゴ・ベルナベウは満員となった。
ラウールはレアル・マドリードで数々のタイトルを獲得。UEFAチャンピオンズリーグ3回、リーガ6回、インターコンチネンタルカップ2回、欧州スーパーカップ1回、スペイン・スーパーカップ4回。UEFAチャンピオンズリーグを制したのは1998年で、彼がまだ20歳の時だった。1994年10月29日のアウェーのサラゴサ戦で17歳で公式戦デビュー。それから2009-2010シーズン終了までレアル・マドリードの選手として公式戦に741試合に出場し、323得点を決めた。レアル・マドリードの歴史において、最も試合に出場し、最もゴールを決めた選手がラウールだ。ちなみにクラブの名誉会長であるディステファーノはレアル・マドリードでは307得点を記録し、現在のチームのエースであるクリスティアーノ・ロナウドは今日までに202得点を決めている。現チームのキャプテンであるカシージャスは、現在公式戦出場を654としている。1994年から2010年までラウールは15人の監督のもとでプレーをした。
ラウールはレアル・マドリードのカンテラ育ちでクラブの記録を次々と塗り替えていった。こんなカンテラが今後、レアル・マドリードに現れるのだろうか?