2010年ワールドカップ決勝で決勝点を決めて、スペインを世界王者に導いたイニエスタ。先日行われたコンフェデレーションズカップでもスペインの違いをつくれる選手として活躍した。イニエスタは言うまでもなく、後世に語り継がれる名手である。まだ長い現役生活は残っているが、これまでの偉業を讃え、イエニスタの銅像が地元に建てられるようだ。
場所はスペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ州アルバセテにあるフエンテアルビージャ。イニエスタの出身地だ。人口約3,000人のこの小さな町は今やバルセロナの名手の生まれ故郷としてスペイン中の人間に知られている。その町にイニエスタの銅像が建てられる。
カスティーリャ・ラ・マンチャ州にあるバルセロナの89のペーニャ(ファンクラブ)が集まって、イニエスタに敬意を示し、銅像を建てることを決めた。ペーニャの人間はピッチの中でのイニエスタだけでなく、ボールがないところでも示す彼の素晴らしい人間性を讃えたいと語っている。
2010年ワールドカップ決勝でのゴールの後には急性心筋梗塞で2009年に突然亡くなってしまった友人であるダニ・ハルケのメッセージ入りのシャツを見せて、このゴールを捧げた。最近では自身が12歳でバルセロナに入団する前までプレーしていたアルバセテの未払金を支払い、セグンダBからの降格を救った。
プレーもそうだが、それ以上にイニエスタのそういう人間性に惹かれたからこそ、多くのペーニャが銅像を建てたいと思ったのかもしれない。