メスタージャの”ルック”チェンジ、巨大コウモリ登場

ノウ・メスタージャ(新しいメスタージャの意)という新スタジアムを建設しようとしているバレンシア。スペインの不動産がバブルだった時期に計画され、2009年に完成予定だった。だが、その後、国内は未曾有の経済危機に陥り、多くのビルやアパートと共に建設作業は中断。一度は工事が再開される予定だったが、その契約も破棄となり、いまだに完成の目処は立っていない。

よってバレンシアは、今年でゲームを始めてから90年となる“旧”メスタージャを本拠地としてプレーをしている。来るべき新シーズンもそうだ。ただ、メスタージャのスタンドが劇的に変わる。  

スタンド全体がバレンシアのチームカラーである蛍光色のオレンジ色に塗られる。そして、バックスタンドには90メートルの巨大な黒いコウモリが描かれる。コウモリはクラブロゴにもあるようにバレンシアを象徴するものだ。そして、それぞれのゴール裏には、バレンシア語で「がんばれ」、「バレンシア」というメッセージが記されるようだ。スタンド全てがオレンジとなり、バックスタンドには大きなコウモリ。それはまるでスタジアムが全く新しくなったような印象さえ受ける。  

観衆には自分たちのスタジアムに誇りを持ってほしく、その誇りを喚起するためにこのようにスタジアムの内装をモデルチェンジするとサルボ会長は語っている。また、アウェーチームに大きなインパクトを残すのもモデルチェンジの目的のひとつだ。バレンシアのホームスタジアムに来たビジターに「難しいスタジアムに来た」と思わせるためだ。  

古いメスタージャのスタンドのデザインチェンジ。ジュキッチ新監督が率いるバレンシアに、はたしてどのような効果をもたらすのだろうか。

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