歴史上最も安い移籍

今夏に2部ヌマンシアから1部ベティスと契約したセドリック・マブワティという選手がいる。コンゴ出身でスペインのパスポートを持つ21歳の彼は、12歳の時からスペインのサラマンカで暮らし始めた。フットボールを始めてアトレティコ・マドリードの下部組織でプレー。国王杯ではトップチームの一員としてデビューした。その後、2部のヌマンシアでプレー。2012-2013シーズンまでの3シーズンプレーし、U-20のコンゴ代表にも選出された。中盤の右利きの選手として、素晴らしいシーズンをヌマンシアで過ごしたセドリック・マブワティ。そのパフォーマンスを評価され、ベティスと契約することになったが、その移籍金が話題になっている。ヌマンシアとの契約で彼の違約金は1,21ユーロ(約153円)と設定されており、ベティスはその金額を払って、セドリック・マブワティとの契約を果たしたのだ。  

コンゴ人選手はベティスの移籍について、「大きなステップアップだ。」と捉え、「学びたい意欲が強く、ハードワークをする覚悟がある。」と意気込みを語っている。1部リーグで主戦場とするチャンスだと本人は強く自覚しているようだ。  

スペインのスポーツ紙にはレアル・マドリード、バルセロナを中心にスター選手の移籍の話が飛び交う。トッテナムのベイルにレアル・マドリードは約93億円を用意しているとか、バルセロナはネイマール獲得に約70億円近い額を支払ったとか。金額があまりにも大きすぎて想像できないが、移籍金が約150円の選手がいることも想像できなかった。  

歴史上最も高額な移籍も話題となるが、最も安い移籍もこのように注目を集めるようだ。

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