モウリーニョにとって27節のアウェーでのセルタ戦はレアル・マドリードの監督として「リーガ103試合目」だった。この試合数は、レアル・マドリードの監督として史上5番目に多く、ユーゴスラビア代表監督として1974年、1982年にワールドカップへの出場を果たしたミリャン・ミリャニッチの記録と並んだ。このユーゴスラビア出身の指揮官は1974-1975シーズンにレアル・マドリードを率い、リーガ、コパの2冠をもたらしている。
ちなみにレアル・マドリードの監督として最もリーガの試合を指揮した監督はミゲル・ムニョスで424試合。ミゲル・ムニョスは選手、そして監督としてレアル・マドリードで欧州を制覇しているスペインの名門クラブの歴史を語る上で欠かせない人物だ。彼は1960年から1973年までレアル・マドリードの監督を務め、リーガ9回、欧州制覇2回を成し遂げている。またレアル・マドリードの後には1982年から1988年までスペイン代表を率いていた。
ミゲル・ムニョスの次に試合数が多いのは現スペイン代表監督のビセンテ・デルボスケで153試合。その次にオランダ人のベンハッカーで139試合。1986年から1989年まで率いた。次に元スペイン代表代表選手でレアル・マドリードを3度率いた経験を持つルイス・モロウニーだ。彼はレアル・マドリードでUEFAカップを連覇している。
モウリーニョはリーガでの指揮した試合数が歴代5位となったのが、勝率は76パーセントと歴代の監督の中で最も高い。レアル・マドリードという世界で最も名高いクラブの歴史と比べても、ポルトガル人指揮官の勝率は高い。その言動や記者会見での態度など「紳士のクラブ」に合致しないという批判も多いが、この勝率はさすがとしか言いようがない。