アラベスがトライアウトの詐欺を訴える

「アラベス」というクラブをご存知だろうか。今や遠い昔の2000-2001シーズンにUEFAカップ準優勝を果たしたチームだ。ヨハン・クライフの息子のジョルディ・クライフをゲームメーカーに、ルーマニア人サイドバックのコントラが上下運動を繰り返し、点取り屋のハビ・モレノがおり、決勝ではリバプールに4-5で敗れた攻撃的なチーム、と言えば、もしかしたら思い出す方がいるかもしれない。リバプールに離されても追いつき、結局、ゴールデンゴールの末敗れたが、打ち合いを演じ、多くの人を熱狂させたチームだ。  

その栄光がいまだに南米では大きな威光を放っているのだろうか。  

アラベスは、今季スペインリーグ2部B(実質3部)を主戦場としている。そんなアラベスを利用して、『300ユーロを払えば、トライアウトに参加できる』という詐欺が横行しているようだ。それは偽りのトライアウトであり、アラベス自身は全く身に覚えがないし、知りもしない。アルゼンチン、コロンビア人を中心に、300人の選手がこの詐欺に遭っているという。  

今やスペインリーグの2部Bで戦うアラベス。ただ南米の選手にとってはやはり欧州の強豪国スペインのクラブ。しかも調べてみれば、かつてはUEFAカップでタイトルを争ったクラブ。そこで多くの選手たちが詐欺にひかかってしまったのかもしれない。

詐欺に利用されたアラベスにとっても迷惑な話だ。

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