マドリードの商店、365日24時間営業へ

いよいよ7月14日(土)よりマドリード州にある全ての商店において、「365日24時間営業」が可能となる法令が施行される。

今回の法律は5月31日に可決されたもので、特に“大きな雇用を生み出す”という狙いが含まれているようだ。

これまでマドリード州にある商店は法律により営業日や時間が大きく制限されていた。しかしこれからは、各商店は法律に縛られることなく、自由に営業時間を決めることができるようになる。

この営業時間拡大というのは過去にも行われていた。2008年のマドリードの中心地プエルタ・デル・ソル周辺での営業時間制限撤廃に始まり、その後、マドリード中心のいくつかの大きな商業地域も後に続いていた。

これらの地域の日曜日の売り上げは週の中でも2番目に多くなっており、大きな成果を見せている。現在、マドリード州の79市町村の中に82の大きな観光地域が存在しているのだが、新しい法律導入により同様の成果が期待されることだろう。

スペイン財務省ではこの法施行がいくつかの大きな効果があると見ているようだ。財産面に関しては投資の増加、雇用面では20,500人以上の職の産出、そしてマドリード州内総生産の0.6%増加を考えている。

これまでの流れもあるので、いきなり日本のようにどこもかしこも365日間営業とはならないだろう。しかしそれでもマドリードにとって、いやスペインにとってこの法律の導入は大改革となるのは間違いない。またマドリードを訪れる観光客にとってはありがたいこと以外はないだろう。

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