違法タクシー断絶へ

昔からどこの国でも問題になっている“違法タクシー”問題。特に違法タクシーが集まりやすいと思われるマドリードのバラハス空港でも例外ではない。

マドリード市警察は2月19日、違法タクシーと戦うことをツイッターでつぶやいていた。バラハス空港内で自家用車をタクシーとして使用している違法者の取り締まり強化を宣言し、断絶に向けさらに厳しく立ち向かう姿勢を見せていくようだ。

市警察は違法タクシーが蔓延ることによる周辺地域の道路上の安全性の低下について特に危惧しているようで「公共輸送機関を行うために必要な許可書類を持っていない自動車やドライバーは、第3者の人生に多大なリスクを課してしまう恐れがある」と言及していた。違法タクシーの排除は地域周辺道路の安全を向上させることにつながると考えているようだ。さらに、「それらを断絶するためは、市民とのコラボレーションが不可欠である」と付け加え、協力を訴えていた。

また、以前は、ライセンスを持っているタクシードライバーがバラハス空港で違法タクシードライバーに対する抗議集会も行っていた(これらは自分たちの仕事の権利を守るためのものであり、警察の意図とは違う意味合いだと思うが)。

現在、マドリードの通常のタクシーの空港から市内までで30ユーロ~40ユーロ。この料金には空港発の追加料金5.50ユーロが含まれているが、21時~翌朝6時、夜間、土・日・祝日など乗車する時々によって高くなる。また、クリスマスイブと大晦日の21時~翌朝6時の乗車に関しては6.70ユーロが追加される。なお、スーツケース等の荷物類、動物、車椅子に関しては無料である。

マドリード市警察はまた、ライセンスを得ているタクシーのこれらの料金と比べ、違法タクシーの料金が「特に安くはない」と断言している。

そのため、料金が特に安いわけでもなく、自分の安全が脅かされるものにわざわざ乗る必要はない。正規のタクシー乗り場が長蛇の列であったり、呼びかけられたからといって違法タクシーへ安易に乗車せず、所定の乗り場から乗るのが一番いいだろう。

ページトップへ