マドリードっ子の名前に変化が!

2011年は大翔、蓮、結衣、葵、30年前の1981年は大輔、大介、恵、愛…これらは日本で新しく生まれた命に授けられた、人気のある名前である。このように日本では名前に流行というものがあるが、同じくスペインでも流行というのが存在するようだ。

今、首都マドリードでは「子どもの名前」に変化が起きている。これまで男の子ではアントニオ、女の子ではマリア・デル・カルメンという名前が一番人気であり、マドリードの町中はその名前で溢れ返っていた。しかし、ここ最近のスペイン国立統計局の調査によると、今まで人気のあったこの2つの名前から違う名前へと流行が移り変わってきているというのだ。

現在、最もポピュラーなのが、男の子では“ダニエル”、女の子では“ルシア”という名前であるという。マドリードっ子の親たちはこぞってその名前をつけているとのことだ。さらに、ダニエルに続く人気の名前が“アレハンドロ”、“アルバロ”、“パブロ”、“ディエゴ”。ルシアを追うのが“パウラ”、“マリア”、“サラ”、“ソフィア”。この名前がここ最近、マドリード中を席巻しているようである。

このように名前の傾向は日本と同じように昔と今とでは変わりつつある。しかしまだまだダニエルとルシアという名前が、今まで人気があった名前の「数」を追い抜いているかというとそうでもないらしい。まだ凌駕するには至っていないようだ。
これまでマドリードの名前市場を独占していたのは、男の子ではアントニオを筆頭に、マヌエル、ホセ、女の子ではマリア・デル・カルメン、マリア、カルメン、マリア・ピラールであった。これを見ると、マリアだけが今も昔も変わらず安定した人気を誇っているようだ。

またマドリードで最もポピュラーな「名字」となると、ガリシアであるとのこと。その後にゴンサレス、フェルナンデス、サンチェス、ロペスが続いている。おそらく日本で言うところの佐藤、鈴木、高橋といったところになるのだろう。

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