ビーゴ出身の大学院生「ホロコースト」に生きたガリシア人女性の人生を映画化

バレンシア国際大学大学院で映画イノベーションを専攻する、ビーゴ出身のエンリケ・ミゲル・アンヘル・ペレスさん(39)は、第二次世界大戦中のナチス軍によるホロコーストでフランスとドイツの強制収容所に送られたガリシア出身の女性と、ナチスの武装親衛隊(Waffen-SS)やポーランドで秘密警察ゲシュタボとして指揮を執ったウォルター・クッチマンの人生を描いたノンフィクション映画の制作を予定しているそうだ。また、この製作には総額12万2千ユーロ(約1千2百万円)の協賛を受けることが分かった。

協賛の内訳は、ビーゴ市役所、ビーゴ現代美術館(MARCO)、ガリシア文化産業機構(AGADIC)が約32000ユーロ、さらに経済的協力を表明したその他の11の機関が約9万ユーロ。

映画の題名は、“El nombre de dios(神の名)”で、ナチスによる”強制収容所からの生存者の会“に由来している。主演のガリシア人女性をビーゴ出身でスペインのテレビドラマなどで活躍する女優、マリア・カストロ(30)が演じる予定。また、ナチスのクッチマン役は未定だが、ドイツ人の役者が起用されるという。 

現在は二人の主人公の人生が描かれるスペイン、フランス、ドイツ、アルゼンチンの4カ国のうち、ドイツとアルゼンチンでの共同制作者を探している。 完成はまだ先になるが、出来上がった暁にはぜひ日本でもこの映画が上映されることを期待したい。

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