ガリシア州、ナポレオンと戦った西英軍の沈没船の探索を開始

ガリシア州文化・観光省は、ルーゴ県リバデオとビベイロの入り江(リアス式海岸)で、19世紀初頭のナポレオン軍との独立戦争で戦い帰還中に沈没した軍艦4隻の残骸発掘作業を今週から開始する。

探索されるのは、唯一沈没場所が特定されているフリゲート艦のサンタ・マリア・マダレーナ号と、その他の資料によっておよその場所が確認されているブリガンティン船のパロモ号、ガルガ・アンダルーサ号、サン・フランシスコ号の4隻。

このうち、マダレーナ号とパロモ号の記録は多く残されている。この2隻は、スペイン北部カンタブリア州の町サントーニャをナポレオン軍から救うためフェロールを出港したが、帰還中の1810年11月2日、暴雨に巻き込まれ、兵隊や役人を含めた計550人を乗せたまま沈没した。

この発掘作業は、政府文化省と州政府の取り決めによる文化遺産保護のため、政府により7万5000ユーロの予算が組まれている。ガリシア州ルーゴ県知事ラケル・アリアス氏によると、発掘の目的は、文化遺産を保護すること、また沈没船を保護しないことによる残骸の盗みや売買を防ぐことの両方がある。

ちなみに、70年代に海軍が行った発掘作業ではいくつものの残骸が見つかっていて、それらの多くはフェロール市の「海洋博物館」で見ることが可能だ。

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