ガリシア州政府、バローニャ遺跡の補修と整備を決定

7月22日にガリシア州政府文化観光省は、2011年と12年にそれぞれ6万ユーロを投じて、ラ・コルーニャ県ポルト・ド・ソンにあるバローニャ遺跡の整備及び修復を行うと同州政府ホームページより発表した。

バローニャ遺跡は青銅器時代から鉄器時代にかけてガリシアに住んでいたセルタと呼ばれるケルト系民族の要塞化された村(カストロ)の遺跡である。

当州の文部省は、この計画にガリシアに配当される欧州地域振興基金(FEDER)を使い、石を積み上げた円形家屋の再修復及び周辺環境を整えることで、遺跡の保存と訪問者誘致拡大を狙っている。

このような遺跡はガリシア州やイベリア半島北西部の他地域でよく見られる。バローニャ遺跡はその中でも規模が大きく、ガリシアケルト人がローマ帝国に滅ぼされる紀元前1世紀から1世紀頃のもので、大西洋に面したリアス海岸から突き出た小さな半島に位置している。

このカストロには20戸の家屋遺跡があり、水を配備していない村で住民は主に漁で生活を営み、周辺部に生息していた牛や羊、ヤギ、木の実なども食料にしていたと考えられている。

ページトップへ