もはや定番!? セルヒオ・ラモスの起死回生のヘディング

困った事があれば、セルヒオ・ラモスに電話すればいい。商品名はずばり『90分プラス』。「もうダメだ、時間がない」と思った時にこそ、この商品を頼めばいい。セルヒオ・ラモスが助けてくれる。たとえば時限爆弾の処理。配線の構造が複雑でどの線を切ればいいかわらない。そうこうしている内に時間がなくなり、絶体絶命のピンチ。その時にセルヒオ・ラモスが現れ、爆弾をヘディングで空に飛ばし、危機は回避された。

そんなコントがスペインのテレビ局カナル・プルスの『エル・ディア・デスプエス』で放映されるほど、スペイン代表センターバックがその頭で、レアル・マドリードの危機を救うのはお馴染みとなった。

2013-2014シーズンのチャンピオンズリーグ決勝では、アトレティコ・マドリードに1点をリードされたまま迎えた後半ロスタイムにコーナーキックから起死回生の同点ゴールをヘディングで突き刺した。今シーズンの欧州スーパーカップのセビージャ戦でも1点リードされていた93分にヘディングで値千金の同点弾を決めた。そして、先日行われたバルセロナとの“エル・クラシコ”でも1点リードされた90分にレアル・マドリードの同点ゴールをヘディングで叩き込んだのは、セルヒオ・ラモスだった。

印象的な得点を多く残しているセルヒオ・ラモスだが、記録でも確実にチームの歴史に名を刻もうとしている。セルヒオ・ラモスはこれまでにレアル・マドリードの選手として490試合に出場し、62ゴールを決めた。クラブにおいて、史上4番目に得点が多いディフェンダーで、フリーキックの名手であった3位の元ブラジル代表のゴール数まであと6点と迫っている。ちなみに2位はフェルナンド・イエロで127点、1位は1964年から1980年まで在籍したピッリで172得点を決めている。

セルヒオ・ラモスはこれまでの1シーズンでの最多得点数は7。今シーズンは12試合4得点を記録し、自己最多記録の更新が期待される。また今シーズンの得点は全て頭で決めている。レアル・マドリードで決めた62得点の内、実に40得点がヘディングだ。

今マドリディスタが土壇場で頼りにするのは、クリスティアーノ・ロナウドのシュートではなく、セルヒオ・ラモスのヘディングなのかもしれない。

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