ロナウドのハットトリックで、バロンドールの論争は終わり?

19日にマドリード・ダービーが行われ、レアル・マドリードが0-3で勝利した。憎きライバルのエースにハットトリックを許しての敗戦だ。この苦い記憶を腹に流し込むのに、ロス・コルチョネロスは一体何杯あおる必要があっただろうか。

アトレティコ・マドリードは来シーズンから本拠地を移す予定だ。よって、1966年に開場され、クラブの数々の歴史が刻まれた愛すべきビセンテ・カルデロンで行われる最後のダービーだった。さらにはディエゴ・シメオネ監督が就任してからは、アトレティコ・マドリードはホームにめっぽう強く、リーガでは22試合負けなし。近年はレアル・マドリードとの対戦は相性がよく、ビセンテ・カルデロンでのダービーは最近6試合無敗だった。愛着があるスタジアムの最後のダービーで、有利なデータもありながも、粉砕した。憎きライバルに負けるのはチャンピオンズリーグ決勝のリスボン、ミラノに続いて、3度目になる。タイトルはかかっていないが、心に傷を残す敗戦となったことだろう。

レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドは3点を決めた。1点目は壁に当たってコースが変わるという幸運も味方した直接フリーキックで、2点目はPKだった。3点目はベイルのクロスを押し込んだ。「フリーキックが決まらない」「ビックゲームで活躍できない」といった批評に加え、最近は「衰えた」と批評されるクリスティアーノ・ロナウドだが、この夜は(ロス・コルチョネロスは声を大にして言っているかもしれないが)誰も彼を悪く言う者はいなかった。

バルセロニスタも押し黙るしかない。メッシが突然の体調不良でマラガとホームでまさかの引き分けをした日に、ライバルチームのポルトガル人エースがハットトリックの活躍だ。クラブと代表で欧州王者になっているクリスティアーノ・ロナウドに今年のバロンドールは大きなアドバンテージがあると予想されている。しかし、バルセロナ寄りのプレスは今シーズのパフォーマンスとリーガとコパ・デル・レイ、南米選手権ファイナリストという昨季の結果を盾に、メッシにも受賞に値すると喧伝していた。

ダービーの後に、レアル・マドリードのジダン監督は「クリスティアーノがベストプレーヤーだということに疑問を抱いたことはないし、今夜で(バロンロールの)議論は終わった」と語った。

今年のバロンドールは3人のファイナリストが事前に発表されることはなく、12月13日に受賞者が発表される。はたしてフランス人指揮官が言ったとおり、バロンドールはポルトガル人ストライカーの手に渡るのだろうか。

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