ベンゼマはロナウド、メッシが独占する得点王を奪えるか

今シーズンのリーガ・エスパニョーラで、フランス代表カリム・ベンゼマがストライカーとして最高のスタートを切った。レアル・マドリードの得点源といえば、先日ラウール・ゴンザレスが保持していたクラブ最多得点記録を更新したクリスティアーノ・ロナウドだが、今シーズンはちょっと様相が違う。リーガにおいて、レアル・マドリードの攻撃をけん引しているのはベンゼマだ。

フランス代表ストライカーは、開幕7節で5得点を記録。1節は負傷のため欠場したので、実質6試合で5点を決めている。アトレティコ・マドリード戦でも豪快なヘディングでゴールを奪った。リーガではマラガ戦を除いて、出場した全ての試合でコンスタントにゴールを決めている。クリスティアーノ・ロナウドみたいに1試合5得点という派手さはないが、着実に得点積み重ね、チームの勝ち点獲得に毎節貢献している。

ベンゼマはレアル・マドリードに在籍してからシーズン最初の公式戦6試合で3得点以上決めたことがない。ポストプレー、アシスト、ドリブルにプレービジョンなどそのプレーは目の肥えたスペインのサッカーファンに称えられていた。

ただゴールを量産するメッシやロナウドのような、誰もが活躍をひと目で分かる結果を残してはいなかった。今シーズンはその得点力を惜しみなく発揮している。ラファ・ベニテス監督が着任した新チームで、決意を新たにしている。地元メディアに「今シーズンは20点から25点は奪いたい」と目標を公言している。このペースで得点を積み重ねていけば、その目的は達成されるだろう。もしかしたら近年はロナウドとメッシの2人だけで競われていたピチチ(得点王の意)争いにベンゼマが風穴を開けるかもしれない。

ページトップへ