イケル・カシージャスが、スペイン代表のキャプテンとして、100試合出場を達成した。
2004年9月3日に、カシージャスは、代表チームで初めてキャプテンマークを巻いた。バレンシアのメスタージャで行われたスペイン対スコットランド戦だ。雷雨のため、照明が消えて、59分に延期となったゲームだ。カシージャスは当時23歳106日で、代表チーム史上5番目に若いキャプテンだった。
スペイン代表では、これまでに80人の選手がキャプテンマークを着けてプレーした。代表チームで最も多くキャプテンを務めたのは、カシージャスで、次にスビサレッタで50試合、その次にアルコナダで48試合にキャプテンマークを着けてプレーした。
奇遇なことに、この3人は全員ゴールキーパーだ。カシージャスはもちろん、2人もスペイン代表で一時代を築いた名手だ。ゴールキーパーはフィールドプレーヤーに比べて、キャリアの寿命が長いというが、彼ら3人はしっかりとしたスキルを手にしている。ちなみに、ゴールキーパーで代表キャプテンを務めたのは、上記した3人を含めて80人のうち6人いた。
カシージャスのキャプテンとしての100試合の内訳は以下のとおり。
親善試合35試合、コンフェデレーションズカップ7試合、ワールドカップ26試合(予選15試合、本戦11試合)、欧州選手権32試合(予選21試合、本大会11試合)。ワールドカップと欧州選手権の本戦は両大会合せて、キャプテンとして22試合プレーしており、この出場試合数は元イタリア代表キャプテンのパオロ・マルディーニと同じ。また、カシージャスはフットボールの歴史で唯一、ワールドカップと欧州選手権の優勝トロフィーを掲げたキャプテンだ。
スペインの生ける伝説は、一体どこまで記録を伸ばすのだろうか。