グアルディオラの5月5日と6日

ペップ・グアルディオラが5月6日に初めてカンプ・ノウのアウェーチームのベンチに座る。チャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグは、古巣と対戦する指揮官にとっても、スタンドを埋めるバルセロニスタ、クレにとっても特別な1戦になる。多くの拍手がグアルディオラに惜しみなく送られるはずだ。

グアルディオラがカンプ・ノウの観衆に別れを告げたのは、2012年5月5日のエスパニョール戦だった。このゲームで4得点を決めたメッシは4点目の得点後に、グアルディオラに捧げた。ベンチに駆け寄り、指揮官とエースは抱擁した。

2009年5月6日にはグアルディオラが指揮するバルセロナは、チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグ・チェルシー戦を戦っていた。スタンフォード・ブリッジでイニエスタはロスタイムに決勝への勝ち抜けを決める起死回生のミドルシュートを決めた。この得点時にグアルディオラは我を忘れて、ベンチから飛び出し、何十メートルも駆けた。これほどの感情を露わにするのは珍しい、と世界中のメディアがその映像を繰り返し流した。

グアルディオラは古巣と対戦する。上記したエスパニョール戦、チェルシー戦にいた選手で元監督が率いるバイエルン・ミュンヘンと戦うのは、ダニエウ・アウヴェス、ピケ、セルヒオ・ブスケツ、シャビ、イニエスタ、ペドロ、そしてメッシだ。彼らはいっしょにクラブ史上最高の時期を過ごした指揮官と対峙した時に何を思うのだろうか。

5月5日と6日には、奇遇にも、グアルディオラには印象的なことが多く起こっている。きっと2015年のその日もカンプ・ノウで人々の記憶に残る出来事が起こるだろう。

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