ツィッターでゴールキーパー探し

企業や商店がソーシャル・ネットワークを使って、働く人材を求めることはよく行われていることだ。しかし、サッカーチームがピッチに送り出す選手を探すというのは珍しい。ピッチでのプレーはもちろん、その選手のプレースタイルは今のチーム、監督に適応するのか。経験が豊富なのか、経歴はどうか、ロッカールームの秩序を保つことができるキャラクターなのか…。そういった要素を全て熟考した上で選手を探すので、トライアウトの告知ではないかぎり、ソーシャル・ネットワークを使ってサッカーチームが人材を求めることは稀だ。  

しかし、現実にそんな奇妙なことが起こっていた。アンダルシア2部リーグに属するCDレピラドというチームが、ソーシャル・ネットワークを使って選手を募集した。 同クラブのイスマエル・ゴンサレス監督はクラブ公式ツイッターでゴールキーパーを求めた。9月9日に「私たちは今シーズン、アンダルシア2部リーグを戦うために緊急でゴールキーパーの加入を求めている。興味がある人は個人で連絡を」とツイートした。試合は13、14日の週末に行われる予定だがゴールキーパーは12日の時点では見つかっていない。  
CDレピラドはゴールキーパーが2人いたが、2人とも仕事を理由に辞めてしまい、ゴールキーパーがいなくなってしまった。このままではクラブは43歳のゴールキーパーコーチを起用して、その場をしのがなければならない状況だ。  

ツイッターには個人的なコンタクトはあったが、いまだにゴールキーパーは決まっていない。イスマエル・ゴンサレス監督は建築家で、彼の仕事は最新のテクノロジーを使っており、トレーニングでもPCを使い、指導しているという。ツイッターでゴールキーパーを募集したのも、費用はかからず、多くの人に情報が行き渡るからとコメントした。  

今後ソーシャル・ネットワークを使って、選手を求めるクラブが他にも現れるのかもしれない…。

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