スコラーリがラフィーニョを注視

今シーズン、バルセロナからレンタル移籍でセルタでプレーをしているラフィーニャ。今年2月に21歳になったばかりのアタッカーは、セルタで目覚ましい活躍を見せている。2014年初めての公式戦となった18節、アウェーでのレアル・マドリード戦でのパフォーマンスは多くの人の脳裏に焼きついている。特に、所有権を持つバルセロナのサポーターは、ラフィーニャのプレーを見て来夏にでもすぐに戻すべきだと思ったに違いない。地元メディアもラフィーニャがセルタから戻り、来シーズンはバルセロナに新たな刺激をもたらすことを期待している。

そんなラフィーニャを注意深く見ているのがブラジル代表監督スコラーリだ。ラフィーニャは昨夏、U-20の南米選手権にブラジル代表として出場。そんなラフィーニャだが、彼はスペインとブラジルの2重国籍を持つ。スペインで育ち、サッカー選手としては兄のチアゴ同様にバルセロナの下部組織で育った。今はブラジル代表としてプレーしているが、スペインも代表に選出することができる。スコラーリはブラジル代表のテクニカルスタッフをセルタに派遣し、選手本人と話をさせるなど、ラフィーニャがスペイン代表でプレーすることを望むことがないよう注意深くコンタクトをとっている。スコラーリは、チアゴやジエゴ・コスタのようにラフィーニャというタレントをセレソンから逃したくないと考えているからだ。スペインリーグで目覚ましい活躍を見せるジエゴ・コスタ。彼はブラジルフル代表の親善試合で1度プレーしながらも最終的にはスペイン代表を選び、母国のワールドカップに出場する。バルセロナからバイエルン・ミュンヘンに移籍し、活躍するチアゴもワールドカップ前最後のテストマッチに召集されるなど本大会のメンバーに入る可能性は大きい。スコラーリはラフィーニャがスペイン代表へ心変わりしないように注意を払っている。

1994年ワールドカップのブラジル代表優勝メンバーのひとりであるマジーニョの長男チアゴ、次男のラフィーニャ。チアゴは年代別代表からスペインを選択し、フル代表でプレーしている。そして、クラブではバルセロナからバイエルン・ミュンヘンへ移籍した。次男はバルセロナに残り、年代別代表ではブラジル代表としてプレーしている。

兄弟だから育った環境は同じだが、生き方は全く違う。

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