本人が好まないクライフの自伝テレビドラマ

ヨハン・クライフ。言わずと知れた元オランダ代表選手で現役時代はバルセロナでプレー。監督として、バルセロナに史上初めての欧州王者のタイトルをもたらし、さらに現在のチームにも通じるアイデンティティーをクラブに植えつけた。母国オランダ、バルセロだけでなく、クライフはフットボール界の生ける伝説だ。  

そんな彼の自伝ドラマ、『ストリートの子供がフットボールのレジェンドに』が2月24日にオランダで放送された。テレビドラマシリーズで全4話。その初回は、人口約1600万人の国で100万人の人が目にし、母国では好評だったという。しかし、ドラマの題材であり、主役であるクライフ本人は、自伝ドラマを好意的に捉えていないとスペインのメディアが伝えている。  

ドラマでは、クライフの成功と失敗が描かれている。12歳の時に父親が亡くなったこと、兄との確執、バルセロナへの移籍、1978年のワールドカップ不出場、投資の失敗、43歳の時の心臓発作など、クライフの人生が実話だけでなく、フィクションと織り交ぜて制作されている。なぜ自伝なのにフィクションなのか。なぜなら、クライフ本人が制作に協力していないからだ。クライフは、「自分の人生のプライベートなことを誤って描写されるのは好きではないし、私の家族に損害を与えることもある」と話す。製作者は“自分たちの視点で”クライフの人生を描いている。クライフも、「どのようにしてそのことが起こったのか、誰も分からない。なぜなら私は協力していないからだ」とコメントしている。  

誰だってクライフのように、自分の人生のプライベートな部分を描かれるのは嫌なものだろう。しかし、本人の好き嫌いに関わらず、クライフに多くの人々がいまだに関心を持っており、実際にはドラマは好評だ。たとえ、その自伝が事実ばかりではなく、フィクションだったとしてもだ。レジェンドと讃えられるが、いいことばかりではないようだ。

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