同郷の先輩の責任で罰金を命じられたラ・マシアの選手

ある週末、バルセロナのカンテラに所属する選手2人が選手寮であるラ・マシアの門限を破り帰宅。ラ・マシアでは週末の夜は門限は24時。しかし2人の選手が帰ってきたのは2時だった。門限を破った2人の選手はラ・マシアのルールに従い、罰金の支払いが言い渡された。しかし、その罰金を最終的に支払ったのは、トップチームに所属するソングだった。  

門限を破ったのはカンテラに所属する2人のカメルーン人だった。ソングは、同郷の後輩を元気づけるために2週間に1度、夕食に誘うことを習慣としていた。バルセロナの下部組織でどんなことがあったのか。悩みがあれば後輩の相談にものっていたのだろう。カテゴリーが違うとはいえ、互いに異国の地でプレーする同士。ソングは同郷の後輩を思いやっていたが、最後の彼らの夕食会は少し盛り上がり過ぎたようだ。ラ・マシアの門限をオーバーしてしまった。ソングは、自身に責任があるということで2人の選手の罰金を支払った。  

ソングは、昨シーズン前に1900万ユーロでアーセナルからバルセロナへ移籍したが、思うように出場機会を得られず、ベンチスタートが日常となっている。今冬にはマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティへの移籍、そして古巣のアーセナルへの復帰の可能性もあると少し報じられたが、チームに残留。バルセロナで決して思い通りにプレーできていないソングにとっても、同郷の後輩との夕食は大きな励みになっていたのかもしれない。地元紙は「門限は破ったものの、ソングが後輩思いの選手を示す逸話」として好意的に紹介していた。

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