ピケの苦い思い出

バルセロナのセンターバックのピケ。スペイン代表のレギュラーとしても活躍する欧州屈指のディフェンダーには忘れられない苦い思い出があるという。それは、バルセロナで監督を務めたファン・ハールとの出会いだ。現在オランダ代表監督を務める名将は、1997年から2シーズン半、そして2002-2003シーズンとバルセロナを2度指揮していた。オランダ人がバルセロナを指揮していた時、ファン・ハールをピケの祖父が自分の家族の昼食会に招いた。バルセロナのセンターバックの母方の父親であるアマドール・ベルナベウは、バルセロナの副会長であり、スペインサッカー協会の主務を務めていた。

バルセロナのトップチームの監督が家族の昼食会に来る。当時、バルセロナの下部組織でプレーをしていたピケは、3、4年後にトップチームで自分を指導してくれるかもしれないと胸を躍らせ、緊張もしていた。しかし、その出会いは少年期の苦い思い出のひとつとなってしまったようだ。ピケは『So Foot』という雑誌のインタビューでこう話している。

「13か14歳の時だった。彼に自分を印象づけたかった。ファン・ハールが、バルセロナの監督が家に来るんだ。3、4年後に自分は彼のもとでプレーをしていたいと考えていた。だけど(彼に挨拶をしようとしたら)ファン・ハールに強く押されてあしらわれた。僕は床に倒れたんだ。すごくショックだった。食事の間は一言も口を聞けなかった。」

憧れだったバルセロナのトップチームで活躍し、多くのタイトルを手にした今でも、幼少期の苦い思い出をピケは忘れることはできないようだ。

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