ブラジルリーグでウィリアムと共に現在ゴールランキング首位のマキシ・ビアンクッチというアルゼンチン人選手がいる。28歳の彼はバルセロナに所属するメッシのいとこで、メッシの母親の姉妹の息子だ。
マキシは2008年にブラジルのフラメンゴに所属したが、結果を残せなかった。その後、2010年にメキシコにクルス・アズールに移籍し、パラグアイのオリンピアに渡り、今年からブラジルのビトリアでプレーしている。フラメンゴにいた時は「メッシのいとこ」といつも言われ、「誰も僕のことは知らなかったし、プレーをすれば、僕がメッシよりも優れているか、劣っているのか、それだけ言われた。ばかげた比較だよ。メッシは世界最高のサッカー選手だ。」と地元紙のインタビューで話している。
いとことの共通点もある。マキシもアルゼンチン国内ではプロ選手としてプレーしたことがなく、所属したこともない。彼は17歳の時にパラグアイのリベルタに所属し、そこからキャリアをスタートさせた。パラグアイ、ブラジル、メキシコではプレーをしたが、メッシ同様、母国ではプロ選手としてトップカテゴリーでプレーしたことがない。下部組織の時に所属していたサンロレンソからオファーを受けたことはあるが、彼は断っている。
プロサッカー選手同士ではあるマキシとメッシ。だがマキシはメッシとよく連絡をとっているわけではないようだ。 「僕たちはこうなんだ。僕たちは多くを話す人間ではないからね。」
現在、マキシは12節が消化したブラジル全国リーグで8得点を決めており、得点ランキングトップに立っている。チームもリーグでは4位に位置し、南米クラブ王者を決めるリベルタドーレス杯出場も夢ではない。マキシはそんなチームをストライカーとして牽引している。彼は今の状況に満足している。
「今はとても幸せだよ。なぜならメッシから独立して、本当の僕の名前を呼んでくれるようになったからね」