モウリーニョは今やすっかりレアル・マドリードの嫌われ者となってしまった。アメリカ遠征中のレアル・マドリードは、インターナショナルカップ決勝で前監督が率いるチェルシーと対戦。このカードは何かとスペインメディアの注目を集めた。なにせ、モウリーニョはいろんな敵をつくってマドリードを去ったからだ。イケル・カシージャス、クリスティアーノ・ロナウドなど。対戦前には「正真正銘のロナウドはブラジル人だ」と語るなど、古巣のエースに攻撃するなど相変わらずのモウリーニョ節を残し、ゲームを盛り上げていた。
「僕はいつもピッチで話す」とロナウドに試合後に返答されたように、彼に2ゴールを決められるなど1-3でチェルシーは敗れた。地元テレビはモウリーニョと挨拶したレアル・マドリードの選手はコエントラン、シャビ・アロンソ、モドリッチだけだったと伝えている。フロレンティーノ・ペレス会長らとは談笑し、アンチェロッティら新たなテクニカルスタッフとも旧交深めていたが、レアル・マドリードの選手とは冷め切った関係にあるようだ。先制点を決めたマルセロはゴール後にチェルシーのベンチに向かい、言葉にならない言葉を投げつけていた。また試合前のメンバー発表の時にはモウリーニョの名前がコールされた時にはブーイングが起こり、アンチェロッティが呼ばれた時は拍手が起きた。
そんなモウリーニョだが、やはり地元では愛されている。リスボンから約40キロの彼の生まれ故郷であるポルトガルのセトゥーバル市役所は“ジョゼ・モウリーニョ”のという名を大通りにつけようとしている。セトゥーバルの新たな開発地域で海に近い通りだと言う。生まれ故郷ではモウリーニョが50歳になった時に「ジョゼ・モウリーニョ-50歳」という展覧会が行われており、幼少時代からポルト、チェルシー、インテル、レアル・マドリード監督時代の写真が飾れ、大盛況に終わったという。
モウリーニョの名がついた通りもきっと地元市民に親しまれることだろう。