夢は地元の名門で息子とプレーして引退

かつてデポルティーボ・ラ・コルーニャで活躍した元ウルグアイ代表のアタッカーを覚えているだろうか。“スーペル・デポル”と呼ばれたクラブの黄金期を支えたストライカーのひとり、パンディアーニだ。クラブのトレーニング場に大型トラックでやって来て、話題にもなった。彼の父親は故郷のモンテビデオで街路照明の仕事をし、父親はトラックを運転していた。そのため、彼もトラックを運転するのが夢だったようだ。  

エスパニョール在籍時代にはレアル・マドリード相手に45分間でハットトリックを達成するなど活躍。マジョルカ、オサスナなどでも結果を残し、欧州では13年間で400試合以上プレーし、約150得点を記録している。  

昨季は2部のビジャレアルに在籍。ビジャレアルに息子のニコラスと共に入団。父親はトップチームに在籍し、息子は3部リーグのビジャレアルCでプレーをした。パンディアーニの夢のひとつに、息子といっしょにピッチに立つことをあげている。トップチームで親子での同時出場となるか、と入団時には話題にもなったが、パンディアーニは、前半で17試合2ゴールという結果しか残せず。息子もトップチームに昇格せず。冬の移籍市場で息子と共に、2部BのCDアトレティコ・バレアレスに移籍した。  

パンディアーニの今夏の目的はウルグアイの名門ペニャロールに復帰することだった。なぜなら彼の夢のひとつが故郷のペニャロールで引退することだったからだ。しかし、古巣にはフォワードの空きはなく、彼自身、来季はどこでプレーするのか、まだ決まっていない。古巣のデポルティーボもマジョルカも彼の加入を望んでいたが、実現せず。中東への移籍も浮上したが、契約には至っていない。来季、パンディアーニがどこでプレーするかは決まっていない。  

ただパンディアーニは夢の達成をあきらめてはいない。今季終了後ではなくてもいい。あと3年は自分に時間が残されていると、37歳のフォワードは考えている。元ウルグアイ代表のアタッカーは古巣で息子を同僚にして、引退できるだろうか。

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