デウロフェウの綴りはイギリス人には難しい?

昨季はバルセロナBで活躍し、2部で18ゴールを決めたデウロフェウ。将来を嘱望され「次のメッシは彼だ」とその才能は高く評価されている。18歳の彼は昨季、開幕のアルメリア戦でハットトリックを達成するなどその評価が自分に見合うことを実証した。19歳以下のスペイン代表として2011、2012年のU-19欧州選手権の優勝に貢献。欧州中が注目する期待のタレントだが、メッシらがタレント豊富なバルセロナのトップチームではなかなか出番が回ってこない。トップチームでのデビューはすでに果たしているが、常時出場するのは難しい(ちなみに彼がリーガ1部デビューしたのは2011年10月29日のホームでのマジョルカ戦。デウロフェウは17歳だった。10月29日に17歳で1部リーグデビューはラウール・ゴンザレスと全くいっしょ。ラウールは1994年10月29日のサラゴサ戦で1部デビューで、当時17歳だった)。  

デウロフェウに対して、今夏はレンタル移籍候補として、ドルトムントら欧州の強豪チームの名が次々と浮上。結局、デウロフェウは2013-2014シーズンはイングランドのエバートンへレンタル移籍することが決まった。エバートンを指揮するのはスペイン人のロベルト・マルティネス。昨季はウィガンでFAカップを獲得し、来るべき新シーズンからはマンチェスター・ユナイテッドの監督を務めるモイズに代わり、エバートンのベンチに座ることになった。デウロフェウはスペイン人監督のもと、プレミアリーグでどんな活躍を見せるのだろうか。  

背番号10を与えられるなどデウロフェウへのエバートンの期待は大きいようだ。チームの新たなスター。もちろんエバートンのオフィシャルショップでは入団が決まった翌日から、彼のネーム入りのユニフォームの販売も始まっている。しかし、イギリス人はスペイン人選手の苗字に慣れていなかったのか。オフィシャルショップは「Deulofeu」ではなく「Deufoleu」と“L”と“F”の位置を間違って、彼のユニフォームをショーウィンドウに飾っていたことがスペインの地元紙で紹介された。イングランドではまだ何の実績もないデウロフェウ。来るべき新シーズンにその期待に見合う活躍をすれば、イギリス人が綴りを間違えることもなくなるだろう。

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