スペインの栄華は続く、世代別代表の充実

スペインはコンフェデレーションズカップ決勝でブラジルに敗れた。開始早々に失点し、アルベロアはネイマールに蹂躙され、セルヒオ・ラモスがPKを外し、ピケはレッドカードで退場した。スペインは文字どおり完敗した。  

だからといって「スペインの時代は終わった」という論調は国内にはない。過去5年でメジャー大会3連覇を達成したスペイン代表。このイケル・カシージャスを筆頭とする世代がいなくなったらフル代表は弱くなるのか。国民はそうは考えていない。なぜならフル代表ではなく、下の世代が輝かしい結果を残しているからだ。  

マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が新聞紙上で取り沙汰されるチアゴ・アルカンタラがキャプテンのU-21代表は、イスラエルで行われた欧州選手権を制覇。大会MVPに輝いたイスコはマラガからレアル・マドリードへ移籍した。ベッカムやエジルが背負った23番をつけて、来季からベルナベウでプレーをする。世界中の最高の選手を招聘できるレアル・マドリードが国内の将来の有望な若手に約40億円の移籍金を払った。この移籍はスペイン人選手に今のフル代表を牽引する選手に劣らないぐらいの才能がいることを証明している。  

トルコではU-20ワールドカップが行われており、7月3日現在、スペイン代表は準々決勝に進出を決めている。このチームにもレアル・マドリードのヘセ、バルセロナのデウロフェウ、アトレティコ・マドリードのオリベルら欧州のビッククラブが注目する逸材が揃っている。  ワールドカップの前哨戦とはいえ、ブラジルに完敗したフル代表。ただし、下の世代の代表を見るかぎり、スペイン代表の栄華は当分続きそうだ。

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