ガリシア・ダービー、セルタの選手がライバルチームを揶揄し、謝罪

セルタの21歳のサイドバック、ウーゴ・マージョ。2010年には19歳以下のスペイン代表に選出され、欧州選手権にもプレーしたことのある将来有望な若手だ。彼は現在膝を負傷し、リハビリ中。そんな彼は3月14日に行われたディポルティーバ・ラ・コルーニャ対セルタ戦の観戦に出かけた。ガリシア・ダービーを戦う自分のチームを応援しようと、ビーゴからペーニャのバスに乗ったのだ。それはセルタのエース、ディエゴ・アスパを応援するペーニャだ。そのバスにはガリシア・ダービーを伝えるテレビレポーターもおり、ウーゴ・マージョはカメラの前である物を手に映っていた。その内容が問題だった。  

それはよく売り出し中の物件にかけられている“SE VENDE(売り出し中)”と書かれた看板だ。そして、そこにはデポルティーボ・ラ・コルーニャのクラブロゴにポルトガル国旗がミックスされたものが描かれていた。  

デポルティーボ・ラ・コルーニャはクラブ経営状態は芳しくない。そのため「売却中」と揶揄している。そしてクラブロゴにポルトガル国旗が入っているのは、あまりにもデポルティーボ・ラ・コルーニャに多くのポルトガル人が在籍しているから(モウリーニョの代理人で有名なホルヘ・メンデスとクラブは良好な関係にある)、と揶揄しているのだ。痛烈なブラックジョークだが、問題はその紙を持って、テレビに映っていたのがセルタの選手だということだ。  

この行為にはセルタの同僚からも批判が出ており、ウーゴ・マージョも「クラブに、ファンに、デポルティーボに謝りたい」とすぐさま謝罪の気持ちを示している。ただ若気の至りとはいえ、あまりにもプロフェッショナルの自覚に欠く行為だった。

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