バーの新規営業禁止!

マドリード中心部は現在、コンビニエンスストアやバー、ファミリーレストラン、テイクアウトのピザ屋など、深夜営業のお店が急増している。以前は夜中に何かを食べたくても、何かを買いたくてもできなかったのだが、ここ数年で大幅に変わってきているのだ。

しかし便利になりつつある反面、その深夜営業のお店と中心部の住民の間には大きな問題が横たわっている。それは「騒音問題」。特に週末となるととてもひどいようで、付近に住む約143,000もの人々の睡眠を妨げているというのだ。

マドリード市役所はこの問題を解決するために大きな決断をしようとしている。それは特に騒音問題の発端になっていると言っても過言ではないバーに対してのもの。どうしてもお酒を提供するだけにその周辺は騒がしくなってしまう。そのため、マドリード市役所は今後、「中心部でのバー新設を認めない」というのである。

また飽和状態にあるとも考えている。現在、中心部にはバー、レストラン等の他、ゲームセンターなどの遊べる場所を合わせると、2,200もの娯楽施設が存在していることになる。これは市民65人につき一軒の割合。これに対してマドリードの他の場所では333人に一軒の割合となっている。
バルセロナやバレンシア、サラゴサといった大都市はマドリード以上にこのような施設が飽和状態になっているという。

しかし、バーの新規オープン制限以上に市民がマドリード市役所へ求めていたことがある。それは「パブの深夜営業時間を早める」というもの。現在、閉店は深夜3時~3時30分となっているが、市民は深夜2時までで閉店して欲しいと訴えたが、これは「却下」されていた。

「バーの新規オープン禁止」という、このマドリード市役所の決定は今後、大きな波紋を呼ぶことになりそうだ。しかし、これが騒音を抑える起爆剤のひとつにはなるだろう。

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