毎年3月に発表される経済誌フォーブスの「世界長者番付」(個人資産番付)。先日2011年度版の番付が発表され、ZARA(ザラ)やBershka(ベルシュカ)などを世界展開するスペインの大手アパレルメーカー「インディテックスグループ」の創業者アマンシオ・オルテガ氏が5位にランクインした。総資産額は375億ドルで、昨年9位からのランクアップだ。これにより、同氏はスペイン一のお金持ちから名実ともに世界随一の大富豪の仲間入りとなった。
長者番付ランキングトップは、通信企業テルメックスやテルセル、アメリカ・モービルを所有するメキシコ人、カルロス・スリム氏。昨年度から50億ドルの収入減にも関わらず、個人資産推定690億ドルで3年連続1位となっている。マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏が610億ドルで2位、世界最大の投資持株会社バークシャー・ハサウェイの筆頭株主で会長兼CEOのウォーレン・バフェット氏が440億ドルで3位、仏クリスチャン・ディオールのベルナール・アルノー氏が4位となっている。
なお、上位2100人の中にはスペイン人が16人ランクインしており、オルテガ氏に次ぐスペイン第2位の富豪は、アパレルメーカーMango(マンゴ)のイサック・アンディック氏、続いてスーパーマーケットMercadona(メルカドーナ)のフアン・ロイッグ氏、オルテガ氏の元婦人でインディテックスの株を約7%所有するロサリア・メラ氏が国内第4位でスペイン人女性一の大富豪となっている。