宝くじ州マドリード

先日ご紹介した、日本の“年末ジャンボ”にあたる国営宝くじ『ロテリア・デ・ナビダ(クリスマス宝くじ)』。今年の売り上げスペイン一は「マドリード州」になるようだ。

今年10月21日より販売されているこの宝くじを取り仕切る団体、ロテリアス・イ・アプエスタス・デル・エスダドのデータによると、発売時点でマドリード州への割当が一番多く、それはすなわち「販売枚数が一番多くなる」ことを意味しているようだ。割当枚数2番目は、バルセロナが州都のスペイン北東部のカタルーニャ州。そして南部アンダルシア州、東部バレンシア州、中央北部カスティージャ・イ・レオン州、北西部ガリシア州、北部パイス・バスコ州と続いている。

「個人の購入費」となると、国民平均71.28ユーロ(約7,484円)になるという。その中でも一番購入額の多い地域はスペイン北部の「リオハ州」。一人当たり106.31ユーロ(約11,163円)をこのクリスマス宝くじに消費している。2番目がカスティージャ・イ・レオン州の102ユーロ(約10,710円)、3番目がスペイン北部アストゥリアス州の96.42ユーロ(約10,124円)、北部アラゴン州の91.04ユーロ(約9,559円)、マドリード州の85.89ユーロ(約9,018円)、パイス・バスコ州の85.28ユーロ(約9,559円)となっており、全体的に北部の人の購入が多いようだ。

今年のロテリア・デ・ナビダの販売枚数はスペイン全土で1,800万枚にも上るという。10月の発売時点では各販売店に1,675万7,305枚が委託されており、金額にすると33億5,146万980ユーロ(約3,519億340万2,900円)になる。

1等賞金は400万ユーロ(約4億2,000万円)である(※10枚綴りの200ユーロ分を購入した場合。通常は1枚20ユーロずつ販売されており、その1枚の当選金は40万ユーロ)。賞金総額は25億2,000万ユーロ(約2,646億円)で、収益金の70%以上が還元される仕組みになっている。日本の還元率が約45%ということを考えると、どれだけ太っ腹かが分かる。昨年は1,347万3,821,4枚の売り上げがあり、その金額は26億9,476万4,280ユーロ(約2,829億5,024万9,400円)だった。

当たりがよく出ているマドリード中心地にある宝くじ屋では、連日、大行列ができている。失業率も日々上がっているため、それで一攫千金を狙いたいからか、宝くじの売り上げはむしろ上り調子のようだ。

発表は12月22日木曜日早朝8時30分から(現地時間)。誰に素晴らしい“クリスマスプレゼント”が届くのだろう?

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