次から次へと出てくる将来有望な若手選手の今後は?!

2011年も残り2か月を切り、FCバルセロナのテクニカルディレクター、アンドニ・スビサレッタは大きな問題に直面している。FCバルセロナBの中核を担っている選手たちの契約を更新するか否かである。現在、バルサのカンテラは「黄金期を迎えている」とも言われており、能力が高く成長の見込める若手選手が多数いる。
そのため、有望な選手全員を残すのは難しく、クラブ側は決断を強いられている訳だ。 契約更新を踏み切るには次の二点がカギとなる: 1.トップチームで通用するレベルに達しているかどうか。 2.1.に達している場合、その選手のポジションにオーバーブッキングがないかどうか。 この二項目がどうクリアされるかどうかによって、トップチームに上げるか、バルサBに残すか、レンタル移籍させるか、はたまた契約を更新しないか、とクラブが提示するオファー内容が変わってくる。 一方で、“FCバルセロナのプレースタイル” の成功により、ヨーロッパの名門クラブなどがバルセロナのカンテラ出身の選手を注目視しており獲得の機会をうかがっている。
そのため、トップチームに上がる可能性が少ないと感じる選手は、クラブのオファーを蹴って他の名門クラブへ移籍し、出場機会を求める可能性もある。このため、契約交渉により慎重にならざるを得ないのだ。 2012年6月に契約が満了するカンテラ選手は以下の通り;

■イサック・クエンカ: ポジションはFW。今シーズン最も期待されている選手。ペドロとアレクシスの故障によりトップチームに昇格。CL出場も果たすなど、グアルディオラの信頼を得ており、来季残留の可能性が高い。

■マルティン・モントーヤ: ポジションはサイドバック。ヨーロッパでの評価が高く、スペイン代表にも召集された。ほぼ全試合に出場するダニ・アルベスと同じポジションということもあり、出場機会が少ない。クラブは更新のオファーを出しているものの、まだ正式な返事をしていない。

■マルク・バルトラ: ポジションはセンターバック。双方契約更新を望んでいるものの、選手はトレード要員として使われないことを条件の一つにしており、クラブ側はそれに同意する姿勢を示していない。

■ラフィーニャ・アルカンタラ: ポジションは攻撃的MF。まだ18歳ということもあり、即刻トップチーム昇格を望んではいない。クラブ側ももう少しバルサBに残し成長させたいとの考えを示している。契約更新は時間の問題と言われている。

■ジョナタン・ド・サントス: ポジションはMF。バルサBではMFとして試合に出ているが、トップチームで出場した試合では本来のポジションではなくサイドバックとして出場している。22歳ということもあり、残留よりも移籍の可能性が高い模様。

上記に述べた選手たちはいずれも他のクラブではスタメン争いを演じられるだけの実力は兼ね備えている。果たしてこの中の何名が契約更新、そしてトップチームに昇格するのだろうか。FCバルセロナの決断に注目が集まる。

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