スペイン政府、カナリア諸島で活発中の海底火山を特定

スペインのカナリア諸島のエル・イエロ島で今月10日から海底火山が活動し、一部の住民が避難を余儀なくされているが、その海底火山の概要をスペイン海洋科学研究所(Instituto Española de Oceanografia)が特定した。

18日にビーゴを出港した政府の調査船ラモン・マルガレス号が特定した海底火山は700mの底面と100mの高さで、幅120m深さ300mのクレータから噴出活動が見られるという。

指揮を執る科学・インノベーション省の調査員によると、こういった海底火山の噴出活動は世界でも例を見ないようで、今回の早急な概要の特定により今後さらなる調査が進むだろうと話している。

エル・イエロ島は、スペイン領カナリア諸島の南西端に位置する人口1万人ほどの島で、2000年よりユネスコの「人間と生物圏計画」に基づく生物圏保護区に指定されている。

さらに、エル・イエロ島は風力発電など自然エネルギーの供給率が高く、中央政府振興省(Ministerio de Fomento)は世界で始めてとなる島すべての電力を再生可能エネルギーで賄うという計画立てている。

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