いよいよ秋の到来をつげる、バルセロナ最大の祭典「メルセ祭り」が今月の22日から25日の4日間で開催されます。この祭りは街を厄災から守ったとされる守護聖人メルセを祝う祭りです。この期間中、市内中心に会場20箇所以上、花火にパレード、コンサート等のイベントが500以上予定されており、美術館等も入場無料で開放されます。見所盛りだくさんの中でも、カタルーニャの伝統芸能“Casteller”と“Gigantes”は見逃せません。
Castelleraとは、現地のカタルーニャ語で「城」を意味し、土台となった人の肩の上にさらに人が立ち、何段にもピラミッドのように塔を作り上げていきます。高さと完成度を競い、市庁舎前の広場(サン・ジャウマ広場)で行われます。Gigantesとは「巨人」を意味し、高さ4mを越える巨人の人形達が音楽に合わせて市街をパレードします。
これ以外にも、この短期間で伝統舞踊“サルダーナ”などカタルーニャの伝統文化を一斉に見られる、とてもお得なお祭りです。
そして、今年私が注目しているのは「PE’Z-侍ジャズバンド」のライブ(22日木曜/21時半~レイアール広場)です。フェスティバル・アジアのプログラムの一つとして、結成12年を迎え、今や日本のみならず海外での評価も高い彼らの迫力あるステージを生で見ることができます。ジャズに詳しくない方でも充分楽しめます。バルセロナの市民達が彼らのユニークなサウンドに聴き入って、拍手喝采している様子が目に浮かびます。