カタルーニャでレジ袋が消える日

2007年に年間23億4千6百万枚、一家庭当たり908枚であったカタルーニャ自治州の使い捨てレジ袋消費量が、現在ほぼ半減していると州政府廃棄物機関が発表した。

膨大なレジ袋が、使用時間わずか10分後にごみと化すことが問題視され、2008年にレジ袋廃止の動きがあったが、基本的に有料配布となった。翌2009年、州政府廃棄物機関と64の小売店やレジ袋製造業者により“Pacto por la Bolsa (レジ袋協定)”が締結され、2007年比で30%削減、2012年には50%削減の見通しである。これを受け、先日9月7日に協定期間が2年間延長された。

州政府の環境大臣リュイス・レコデールは、「廃棄物法が定めるスペイン全体目標より2年早い2016年の時点で、カタルーニャに使い捨てレジ袋は存在しない」と想定している。

一方、レジ袋製造業に携わっていた3万人のうち約1万5千人が、ここ数年で職を失っている。スペイン・レジ袋製造業連合のジャウマ・コカ代表によると「生分解性プラスチックのレジ袋は雇用先を補うほどの広がりをみせていない。中国製レジ袋との競合も脅威である」とのことだ。

なお、国際環境NGOグリーンピースの最新データよると、スペイン人一人当たりの年間平均使い捨てレジ袋消費数は約365枚である。

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