“ミニ・クラシコ”、ホームのバルセロナが勝利

国王杯準決勝で実現する“クラシコ”。トップチーム同士のクラシコの2日前に、セカンドチーム同士の“ミニ・クラシコ”がスペインリーグ2部で行われた。23節、レアル・マドリード・カスティーリャがアウェーのバルセロナBのミニ・エスタディに乗り込んだ1戦は、トップチーム同士の“クラシコ”さながらの雰囲気が生まれた。  

1万5,000人収容のミニ・エスタディ、入場券は完売。スタジアムの外にはダフ屋が現れるほどだった。試合前にはバルセロナのイムノ(バルセロナの応援歌)が流れ、普段カンプノウのゴール裏にいるサポーター集団が大挙し、そして憎きライバルのレアル・マドリードにブーイングを飛ばす。  

試合も白熱した。  

レアル・マドリード・カスティーリャのモラタが先制点を奪う。1点をリードされて、前半を終えたバルセロナB。2節アウェーで2-3で敗れていたバルセロナBはここから反撃に出る。試合翌日に21歳の誕生日を迎えるアラウホが活躍する。55分に彼がファウルを受けて、相手チームにレッドカードが提示された。10人となったレアル・マドリード・カスティーリャ相手にアルゼンチン人のアラウホが65分、70分に立て続けにゴールを決めてバルセロナBが逆転。さらには79分にその高い才能が評価されイングランドのクラブからも引く手数多の年代別スペイン代表のデウロフェウがPKを決めて、ダメ押し点を決めている。  

この日、主役となったアラウホ。ボカ・ジュニオールからやって来た若者はこの日の2得点を父親に捧げると試合後に語っている。彼の父親はこの日スタンドにおり、試合前に「今日は得点を奪うだろう」と言っていたという。 “ミニ・クラシコ”の試合直後、お隣のカンプノウではトップチームがオサスナと対戦。そこでもまたアルゼンチン人のエース、メッシが4得点を決める活躍を見せている。この日のバルセロナはカンプノウもミニ・エスタディも主役はアルゼンチン人だった。

ページトップへ