イギリスのブルネル大学の研究チームがサッカー選手の実験を行い、「ドリブルをしている選手が近づいてきた時に、ディフェンスの選手の脳はどの部分の活動が活発になるのか」を研究した。その結果は『ジャーナル・オブ・スポーツ&エクササイズ・サイコロジー』で出版され、ディフェンスを最もフェイクで欺くことができるのは、現在世界最高の選手であるメッシだ、ということが判明した。 　

研究チームは、39人の各年代の代表選手たちの脳をスキャンし、そしてドリブルを仕掛けてくる選手たちのイメージを見せる。そのイメージを見て、選手たちはどっちに行けば、このドリブルを阻止することができるのかを考える。脳にはその選手の身体が動き、移動しようとする方向がデータとして示される。結果、経験が多い選手がやはり欺かれずについていけるというデータが出た。 　

いろんな選手がドリブルを仕掛けてくる映像を見たが、最もディフェンスの選手が騙されていたのがメッシの映像だった。メッシのドリブルはディフェンスからすると最も疑いを生みやすいドリブルだそうで、予測ができない。それはスキャンされていたディフェンスの脳の動きにも表されていた。メッシのドリブルの偉大さは科学的にも証明されたようだ。 　

どのようにすれば、そういうドリブルができるのか。質の高いトレーニングを続ければ、あのような本能的に相手ディフェンスを騙せるドリブルができるようになるのか。研究を続けるという。 　メッシが偉大な選手であることは科学的にも証明された。