タタ・マルティーノの入団会見裏話

バルセロナの新監督、アルゼンチン人のタタ・マルティーノ。彼のバルセロナでの仕事は順調に進んでいるようだ。ブラジル代表ネイマールが初めてバルセロナのユニフォームを着てゲームに出場したポーランドのレヒア・グダニスク戦では、遠征に帯同せずトレーニングセンターに残った。そこでコンフェデレーションズカップに参加したスペイン代表のシャビ、イニエスタら居残り組とトレーニングや個人面談などを行った。プジョル、シャビ、イニエスタらは新監督を「謙虚でハードワーカーだ」と讃え、選手たちと良いコミュニケーションをとれているようだ。  

ビラノバの退任後、急遽バルセロナの監督にタタ・マルティーノは就任した。アルゼンチン人指揮官は、今季は休養する予定でバカンスの準備をしていたそうだ。だから、アルゼンチンから十分な準備する時間もなく、慌ててバルセロナにやって来たのだろう。  

地元メディアはどんな細かいところも見逃さない。  

タタ・マルティーノは7月26日に契約書にサインをして記者会見に挑んだのだが、アルゼンチン人新監督はネクタイを忘れてきてしまっていた。スーツもあり、Yシャツもある。だが、スーツケースにネクタイが1本もない。困った。そこでバルセロナのコンサルタントはオフィスにある役員のロッカールームを探した。タタ・マルティーノのスーツに合う色のネクタイはあった。新監督はそのネクタイを結び、会見に登場した。タタ・マルティーノのネクタイは副会長のバルトロメウのロッカーにあったものだった。バルトロメウはこのネクタイをつけて、アレクシス・サンチェス、セスクの入団会見に出席している。バルトロメウ副会長が新入団選手といっしょにおさまっている写真でつけているネクタイとタタ・マルティーノが会見でつけたネクタイは全く同じものだ。ネクタイを忘れてしまうほど、新監督就任は急転直下のものだったのだろう。

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