3月17日(日)、スペイン女子1部リーグ「リーガ・イベルドローラ」第24節で昨シーズン王者A・マドリード(現在1位)がホームで2位FCバルセロナと対戦しました。
勝ち点差6で迎えたリーガ・イベルドローラの頂上決戦。0-0でハーフタイムを迎えるも、後半半ばと終盤にFCバルセロナの2ゴールが炸裂し、1位A・マドリードと2位FCバルセロナの勝ち点差は3に縮まりました。
試合結果もそうですが、それ以上に注目すべきは、同試合がAマドリード男子チームの本拠地であるワンダ・メトロポリターノで開催された事にあります。ワンダ・メトロポリターノは、今年のヨーロッパ最強を決めるチャンピオンズリーグ決勝の舞台にもなっています。
実は女子チームのリーグ戦の試合を男子が使用するホームスタジアムで行うのは、ここ最近のリーガ・イベルドローラでは珍しいことではありません。
昨日の上位対決、ワンダ・メトロポリターノ(最大収容人数6万8000人)で行われた試合では、なんと6万739人のサポーターがリーガ・イベルドローラ二強の対決を観戦しました。
女子クラブレベルの試合では、この観客動員数はダントツで世界歴代1位(それまでスペインの最多観客動員記録は4万8128人、世界記録はメキシコのリーグ決勝戦での5万1221人)。
スペイン・スポーツ紙で最多の発行部数を誇る「マルカ紙」、そして「AS紙」も3月18日付の表紙にこの歴史的ニュースを一面に取り上げました。
ヨーロッパの中でも最もサッカー文化が深く根付いているスペイン、女子サッカーが男子サッカー同様に国民のハートを掴むのはそう遠くはなさそうです。