2011年から世界最大級の携帯電話関連展示会モバイルワールドコングレス(MWC)の舞台となっているバルセロナ(スペイン)。今年も2月26日から3月1日の4日間に渡って世界の注目を集めた。
世界200ヶ国以上、約10万人の来場者が集う国際的イベント。ラ・リーガはこのプロモーション機会を見逃さず、バルセロナに拠点を置くRCDエスパニョールのRCDEスタジアムでリーグ戦中継における最新技術のプレゼンテーションを行った。
一般家庭に4Kテレビがまだ浸透していないとはいえ、それも時間の問題。ラ・リーガは更に先を見据え、ラ・リーガの制作も行う「メディアプロ」と共にリーグ戦中継で4K‐HDR放送を実現する予定だという。HDRとは「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」の略で、映像の「輝度」の幅を拡大する技術のこと。
この最先端技術のお陰で視聴者は、よりリアルなプレーを体感できる。ラ・リーガのチーフ・コミュニケーション・オフィサー(CCO)を務めるホリス・エベルス氏は「目的はサポーターが試合をただ観るだけではなく、唯一無二の映像体験で試合を肌で感じてもらうことです」と語っている。
しかも、将来的にはバーチャルリアリティ観戦を目指しているとのこと。まだ実験段階だが、実現した暁にはスポーツ観戦の新たな「楽しみ方」となるのか。今の所は憶測でしかないが、ラ・リーガが近年サポーターにとって「面白い」TV観戦を提供しようと模索していることは確かである。