アトレティコ・マドリードに続く不幸な呪い

リーガ・エスパニョーラが開幕し、アトレティコ・マドリードは昇格組ラス・パルマスに1-0で勝利した。決勝点を決めたのは、フランス代表のグリーズマンだった。

今シーズン、期待が集まるのが、ポルトからやってきたジャクソン・マルティネスだ。コロンビア代表ストライカーは今夏に3500万ユーロ(約47億円)の移籍金で獲得した。クラブ史上2番目に高い移籍金だった。しかし、その彼もアトレティコ・マドリードに近年つきまとう呪縛から逃れることはできなかった。

2008年を最後にアトレティコ・マドリードの新加入選手は、リーガ開幕節で得点を決めていない。最後に新入団選手がリーガのデビュー戦で決めたのは2008年8月31日のマラガ戦(4-0)で、オランダ代表ヘイティンガ、シナマ=ポンゴルの2人の新入団選手がゴールを決めた。それ以来、アトレティコの新入団選手は開幕節でスコアボードを動かしていない。

過去20シーズンで開幕戦でゴールを決めた新入団選手は11人しかいない。近年はジエゴ・コスタ、ファルカオと世界的なストライカーが在籍していた。その名だたるストライカーも入団1シーズン目の開幕戦でゴールを決めれなかった。ジャクソンでもその呪いを解くことはできなかった。

開幕戦でゴールを奪えなかったからといって、ジャクソンに失望する声が多いわけではない。ビセンテ・カルデロンの観衆はもちろん、ほとんどの人が彼がまだベストコンディションにないことは百も承知だ。プレシーズンでは145分間しかピッチに立っておらず、本来のフォームからはほど遠い。

ジャクソンは呪いを解けなかった。とはいえ、開幕戦でゴールを奪えなかったといって、リーガで活躍できないというジンクスはない。ジエゴ・コスタ、ファルカンのシーズンを通しての活躍はご存知のとおりだ。ジャクソンはアトレティコの偉大なストライカーの系譜に名を連ねる資質を備えている。

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