スペインでは選手全員が監督の退任を要求するなど内紛で大きな話題となったFIFA女子ワールドカップ。スペインでも大会中は地元プレスもページを割いて熱心なレポートを送り、試合もテレビで中継されていた。しかし、初めてのワールドカップは、グループリーグ敗退後のピッチ外の“お家騒動”がやけにクローズアップされた大会となってしまった。
女子サッカーの注目度は年々上がっているが、そのことが目に見えてわかる出来事があった。女子サッカー選手が、ビデオゲームのパッケージとなったのだ。『FIFA16』のパッケージになったのは、バルセロナのユニフォームを着たアルゼンチン代表リオネル・メッシとアメリカ代表アレックス・モーガンだ。
アレックス・モーガンは26歳のアメリカ代表フォワードで、7月6日に行われた日本との決勝戦を制し、ワールドカップ王者となったメンバーのひとりだ。女子代表で最もメディアの注目度が高いストライカーは、メッシと共に『FIFA16』のパッケージに登場。1993年から毎年出ている『FIFA』だが、これまでは表紙に男性選手しか起用されてこなかった。今年からはゲームの中でも女子代表チームが登場し、それもあって、パッケージにも女性選手が登場することになった。
ちなみにカナダで販売される『FIFA』はアレックス・モーガンではなく、カナダ女子代表キャプテン、クリスティン・シンクレアがメッシの横に登場する。
昨シーズンのバージョンが世界で1600万本売れたというビデオゲーム。女子選手の効果でさらに販売台数を伸ばすことは間違いなさそうだ。