スペインの政治が変わろうとしている。今年は総選挙、そして地方選挙を控え、与党のPP(国民党)などがインターネットやテレビなどで広告スポットを入れてアピールしている。しかし、与党は地方選挙で苦戦を強いられそうだ。世論調査によれば、今最も国民の支持を集めているのは左派政党Podemos(ポデモス)だ。結党してから1年だが、スペインの政権を担っていたPPとPSOE(社会労働党)を出し抜いている。
ちなみにポデモスとは「僕たちはできる、私たちはできる」という意味で英語で言うwe canだ。2008年欧州選手権でフットボールのスペイン代表の試合の放映権を持っていたテレビ局は、「PODEMOS(ポデモス)」とキャンペーンに使っていたフレーズでもある。
ここ数ヵ月、スペインでずっと注目を集めている人物がポデモス党の党首パブロ・イグレシアスだ。36歳の若き党首はテレビ討論番組司会者などで活躍した後に、政治家となった。今スペインで最も注目を集める人物には、もちろんその仕事以外のこともフォーカスされる。
たとえば、フットボールだ。スペインで有名になれば、どのチームのファンだとか、レアル・マドリードとバルセロナのどちらを応援しているのか?などが必ず話題に挙がる。元首相のサパテロはバルセロナを応援し、現首相のラホイは25年以上、レアル・マドリードのソシオだ。もしかしたら、今年が終わる頃にスペインの首相になっているかもしれないパブロ・イグレシアスは一体どのチームが好きなのか?
スペインメディアによれば、現在は1部ではないヌマンシアのファンであるという。またマドリード出身であるが、レアル・マドリードは好きではなく、アンチの立場のようだ。なぜならパブロ・イグレシアスはマドリード出身だが、幼少期はヌマンシアが本拠地のソリアで過ごしており、やはり幼少期に応援したチームが自分の愛するチームになったことが推測される。