リーガ・エスパニョーラ1部のラージョ・バジェカーノのパコ・ヘメス監督は、11月22日の記者会見でトップチームのメンバーおよびテクニカルスタッフが地元住民の85歳の女性を経済的に援助することを発表した。
カルメンはラージョ・バジェカーノを本拠地とするマドリードのバジェカス地区に住む85歳の女性だ。彼女は50年住んでいた自宅から立ち退きを宣告された。彼の息子が70.000ユーロ(約1千万円)のローンの保証として、母親の住居を抵当に入れていた。息子はローンを返すことができず抵当に入った住居は競売されることになり、彼女の住居のオーナーが裁判所に訴えていた。裁判所は11月21日にカルメンに立ち退きを執行した。しかし、カルメンは自分の住居が抵当に入ったことを家族から知らされておらず、数ヵ月前に裁判所の通告書で知った。彼女は最低限の年金を受け取って生活しており、健康にも多くの問題を抱えていた。
自分たちの本拠地とする街に50年も住んだ人が困っている。このニュースを知ったラージョ・バジェカーノのメンバー、テクニカルスタッフ、そしてクラブは、彼女を助けるために経済的援助をすることを決めた。また、クラブも動き出した。ラージョ・バジェカーノは7日に行われたリーガ・エスパニョーラ14節セビージャ戦で寄付を募り、15.025ユーロを集めた。この額はカルメンを支援するために創設された口座に入金された。また、この金額以外にも前記したようにトップチームが経済的支援を準備をしている。
フットボールクラブが本拠地の地元住人を手助けする出来事として、スペインでは好意を持ってこのニュースが伝えられている。