数字にも示されたスペイン代表の散々な2014年

11月18日のドイツとの親善試合で今年の活動日程を終えたスペイン代表。今年は2008年欧州選手権優勝から始まった黄金期がはっきりと終わったことが分かった年となった。前回王者として挑んだワールドカップでのグループリーグ敗退はその象徴的な例だが、2014年がスペイン代表にとって、厳しい年だったことは他のデータにも表れている。

今年最後となった親善試合ではドイツにホームで、0-1で敗れた。スペイン代表にとっては2006年以来、ホームでの敗戦は8年ぶりとなった。デル・ボスケ監督にとっては今年5つ目の黒星だ。スペインはワールドカップ・オランダ戦(1-5)、チリ戦(0-2)、親善試合のフランス戦(0-1)、ユーロ2016予選スロバキア戦(1-2)、そしてドイツ戦と1年で5敗を喫した。スペインが1年の間に5敗を喫したのは1991年以来となる。当時のスペイン代表は12試合7勝5敗22得点12失点を記録していた。2014年スペインが勝利した唯一の強豪国はイタリアだけだった。

悪い結果はランキングも下げた。FIFAランキングでスペインは33ヵ月間トップだったが、ワールドカップ後にランキングは下がっており、ドイツに負けた後の今では、トップ10の位置も危うい状況となっている。

また86試合連続でスペインは常にボールポゼッションをライバルチームよりも上回っていたが、ドイツ戦でついに相手に上回れてしまった。

この1年でスペインは世界王者のタイトルだけでなく、いろんなものを失ってしまった。

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